「お願いだから、寝て頂戴!(涙)」

小さいお子さんを持つママなら、きっと誰しも感じた事がある感情。

 

母達の願いは、ただ一つ。

 

「なんでもええから、とにかく寝てくれ~~!!(はよ寝ろや)」

 

題して「眠れ眠れの呪い」

 

ふと、なんでこんなに寝て欲しいんだろう?と思い、考えてみました。

 

 

私の場合は、娘が起きている時は、

 

常に「反応してあげなきゃ」と思いすぎているようでした。

 

常に見てあげて。常に声をかけてあげて。

マメに、かまってあげなくちゃ。と。

 

・・・なんでそう思うんだろう?

 

「ママに愛されている、ママに放っておかれていない、

寂しくない、自分の存在はママの喜びのようだ」

 

と、娘に感じていて欲しいから。

 

なので私は娘が起きている間は家事も集中できないし、

なんせ気が休まらなかった。

 

そんな子育ては、すぐに限界がくるもので。

 

なんだかわからないけど、急にブレーカーが落ちたように「育児もう無理!」となり、

涙が止まらなくなっていたんです。

 

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 娘は可愛い。天使のようだ。

この子に、なんの心の傷も負わせたくない。

 

そんな想いが、私を不自由にしていたのでした。

 

でも、なんの傷も負わない生き方なんて、できないし。

いくら親が「蝶よ花よ」と溺愛して守ってあげても

 

幼稚園などの社会に出れば、傷つくことは避けられないわけで。

 

そして親としても娘を傷つけない完璧な子育てなんて、できるわけもなくて。

 

「はーあ。」と

思っていました。

 

でも、そもそも。

心が傷つくことって、そんなに娘にとって「害」でしかないのでしょうか。

 

 

害でしかない?可哀想でしかない?

 

なんで、そんな風に思うんだろう?

 

娘への愛でもあるんだけど。

 

私の場合、過剰にそう思いすぎていて、しんどい気がしたんです。

そのことを考えていると、ふと、1つのことに気づきました。

 

「そうか、私はまだ、自分の心の傷を、恩恵だと思えてないんだな」

 

ということでした。

 

心の傷=恩恵。良いもの。

 

という風に私自身がそう思えるようになったら、

 

こんなにも過剰に娘の機嫌をとったり、

傷つかないように細心の注意をはらって、

神経すり減らしてヘトヘトになる子育てをしなくて済むようになるのかもしれない!

 

これは私にとって大きな発見でした。

 

心の傷=痛み。可哀想。

で、しかない。

そこから進めない。

 

そんなことって、あるのかな?

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この世に意味のない物も、人も、出来事も無いはずだから。

 心の傷にだって意味はある。必要がある。

 

私は今まで、自分の傷を、大事に大事にしてきた。し過ぎてきた。

 

これって、

「癒やされてたまるか」と傷を手放さない姿勢でもあったのかもしれない。

 

そう考えると、思い当たる。

「触るな」って。

お世話になったカウンセラーにも、親にも、パートナーにも、

誰にも触れさせずに来た部分があるような気すらする。

 

この事に気づけたってことは、もう本当に傷を治してあげる時なのかもしれない。

「その気」になってるのかもしれない。

 

つづく。